婦人警官 制服の為に ―婦人警官開放―

9 合同


 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……

「ん! ん! ん! んっ!」

 松永の激しい腰の動きに真理子の体も揺れ、ナプキンを口に突っ込まれた口から腰の動きに合わせるように一定のリズムで篭った声が上がっていた。
 松永のペニスを受け入れる真理子の淫裂はそれ自身の充血と生理の下り物で真っ赤に染まり、彼女の豊満な太腿の内側を伝ってだらだらと赤い筋を垂れていた。
 その赤い筋はブーツまで下ろされた白いパンティまでしみ込み、赤く染め上げている。
 真理子の下半身は彼女の血と汗に塗れた不浄の肉塊となり、正義の味方、婦人警察官のそれとは大きくかけ離れだしていた。

「いいぜ、真理子ちゃん! 初めてヤッた時みてえだろ!」

 真理子から流れ出る生理の血と苦悶の彼女の表情に松永の目はらんらんと輝き、顔も高潮している。
 赤は人を刺激して興奮を促す色と言う。
 紺色の制服に身を包み、黒光りするブーツを履く婦人警官真理子。
 そこから流れる赤黒い血に松永は犯罪者として、背徳者としての興奮がさらに高められているようである。
 そんな真理子をレイプする松永が興奮するのは当然と言えば当然。
 しかし、もう一人、歯止めがかからずに興奮している者もそのそばにいた。

「あ……ああ……せ……せんぱ……あっ……」

 優華だった。彼女は生理状態でのレイプと言う普通のレイプよりも無残で残酷な状況に置かれている先輩、真理子を見ながら軽く震えていた。
 それは恐怖の震えではなく、これからどうなるの? と先を期待する一種の武者震いのような震えだった。

「へ、どうだい優華ちゃん」

 そこに吉田が近付き、彼女の横にしゃがみ込んだ。しかし、横に男が現われた事に優華は気付こうとせず、ただ真理子を夢中で見ていた。

「おい! 聞いてるのか!」

 そんな優華に少しいら立った吉田が軽く優華の制帽に包まれた頭を叩いた。それでも、優華はロクに反応しない。

「へっ、先輩のレイプショーに夢中なのか。優華ちゃんも変態……ん?」

 その時、ふと吉田が優華の完全に陰毛を剃り取られた陰部に目を落した。よく見るとなぜか優華の座り込んだコンクリート製の床が薄く濡れたように色が変わっていた。

「ひょっとして……」

 吉田は優華の淫裂の淵に沿うように軽くつつっと指を滑らせた。

「あんっ!」
「……グチョグチョに濡れてるじゃないか!」

 びくんと優華が顔を上気させて体を大きく震わせた。吉田の指は優華の陰部をぬるっとした感触と共に滑り、その指先に糸を引く粘着質の液体が付着していた。
 それを見た瞬間、吉田はにやっと笑い、濡れた指先を優華の目の先に差し出した。

「こんなに濡れてるぞ! 先輩のようにしてほしいのか!」
「あ…………ああ…………」

 弱々しく優華は首を横に振った。吉田はそんな優華に吐き捨てるように小さく笑った。

「そうだろ、仲間がヤラれてるのに助けようともせずに何もせずに見てるだけって婦人警官失格だもんな!」
「…………」

 優華は何も言わない。いや、何も言えないと行った方が正確か。
 吉田はそっと優華の顔に自分の顔を近付け、耳元に口を寄せた。

「レイプの現場を発見したらすぐに捕まえる……それが警察官ってもんなんだろ? 優華ちゃんは警察官だろ?」
「…………」
「しかも、優華ちゃんを助けようとしてああなってるんだ。こんなとこ濡らして見物してるって…………」
「…………私は……」

 警察官。婦人警察官。だから……
 そう言おうと口を開きかけ、ぴくりと膝を曲げて立ち上がろうと初期動作をしようとした、その時、

「んっ! んっ! んあああっ!」

 突然、真理子のくぐもった喘ぎ声がクリアーな甲高い声にコンバーターでも通したかのように切り替わった。見ると口を押さえていた野村が彼女の口に手を入れ、血まみれのナプキンを引き抜いていた。

「ほら叫べ! 警察署に聞こえるように叫べよ!」
「あっ! ああああっ! いっ! んあああっ!」

 獲物を追い詰めた獣のように目を輝かせて腰を振る松永。それに対して真理子は柵に両手をかけ、背中を弓ならせながら曇り空に向かって喘ぎ声を上げていた。
 その声の中には「やめなさい」とか「やめて」と言う言葉はない。
 自分が警察官、いやその前にレイプされている事すら忘れて体内に突き上げられる衝撃、淫裂を擦られる快楽、ただそれに従順に従っているようにしか見えない。
 真理子の悲鳴を訊いた瞬間、優華はびくっと大きく震えた。そして一瞬、すぐそばの吉田の存在を忘れて真理子を見つめた。

「感じてるみたいだな、優華ちゃんの先輩。あれじゃ、婦人警官失格だよな」
「…………違う」

 ぽつりと気のない調子で優華が漏らした。

「警察官だって……人間だから……あ、あんな風になっても先輩は……立派な警察官……んっ!」
「じゃ、優華ちゃんが『あんな風』になっても立派な婦人警官なんだな?」

 優華の言葉が終わらないウチに吉田は優華の耳たぶを咥えて軽く舌で転がした。びくん、と優華の若々しい体が震え、一気に顔がぽおっと高潮した。

「はあ……あっ…………ああ……」

 吉田の舌が優華の舌を転がし、時折甘噛みをする。痛いがゆい衝撃が優華の体を走り抜ける。
 その瞬間、すうっと高い所から落されたような感覚を覚え、全身からがくっと一気に力が抜けてそばにいる吉田に体を持たれかけた。

「……そうなんだな!」

 吉田は優華の耳から口を離すと持たれかかってきた優華を背後から抱き締め、制服の上着の袂から手を滑らせてワイシャツの上からその胸をぎゅっと鷲掴みにした。

「あんっ!」
「乳首立ってるの、ブラの上からでもわかるぞ! もう、隠せないんだぞ!」
「はあ……」

 ぶるっと優華の肩が震える。吉田の舌が優華の皮膚を舐める度、息が吹きかかる度、言葉が耳に入る度にぞくぞくした感覚が走る。 ほんの僅かな皮膚への刺激でもそれが増幅されて体が大きく反応する。もう自分でも訳がわからなくなっていた。
 吉田はそんな優華の反応に一つにやりと笑うと、M字に開いた優華の股間に手を伸ばし、洪水状態の淫部に指を入れた。

「んんっ!」

 きゅっと下唇を噛んで優華はびくびくっとこれまで以上に大きな反応を見せた。

「……ヤッて欲しいのか? 先輩みたいに!」
「…………」

 優華は首を横に振った。しかし、その振り方はさらに弱々しくなっている。もう優華は吉田の行動に抵抗は殆どしなくなっているが、さらに反応は薄くなっていた。

「本当か? 本当に先輩と一緒にならなくてもいいのか!」

 ぬるっと容易に淫裂に入った吉田の指。彼女を内から崩そうとするように蠢き、淫壁を指の腹で撫でた。

「ああっ……んんああっ」

 さらに優華の体が震える。どうしようもない快楽が優華の体を包み込み、だらしなく開いた口の淵から唾液が一筋こぼれた。

「どうだ! どうなんだ! 先輩と一緒になりたいのか!」
「…………」

 優華、反応なし。
 ほとんど崩れた婦人警官としての自覚や意志。頭や心を大きく占める女としての本能。
 もう勝負にならないほど大きくなった意識の差。それでもまだ葛藤があるのか、意地でも認めようとしないかのようだった。

「先輩と同じ目に遭わないとダメなんだな!」

 吉田はぬぽっと優華から指を抜くと濡れたその手で彼女のロングブーツに手を伸ばした。
 ブーツを脱がせ、パンストとパンティを脱がし、もっと脚を開かせていきり立つ吉田のペニスを挿入させようと。
 吉田は逸る自分の下半身に我慢出来なくなったか、ついに直接的な行動に出ようとした。

「ちょっと待て」

 だが、それを前田が止めた。
 前田はちらっと吉田の顔を見ると黙ってデジカメを向けながらそそっと優華に歩み寄った。だが、すぐにはシャッターを押し込む事はせずに一旦、ポケットに押し込むと優華のロングブーツに手を伸ばした。

「そっか、ブーツは前田さんか」

 にやっと吉田が笑う。そんな吉田を黙殺して前田は優華のロングブーツに包まれた左脚を撫でた。
 優華のロングブーツはまるで彼女の皮膚その物かのような温もりを帯びていた。ブーツの皮に体温が移るくらいに優華の体は火照っているのだ。

「…………」

 前田はロングブーツに包まれたふくらはぎの膨らみをそっと撫でた。肌触りや温もりを堪能するように撫で回すとブーツのサイドのジッパーを摘んだ。
 ジジ…………ジジジジジジ……。
 そしてゆっくりとジッパーを下ろし、脚にフィットしたブーツの形を崩していった。
 シュッ、シュシュ……カポ。
 ブーツのシルエットが崩れると前田はゆっくり、しかし手際よく優華の脚からブーツを脱がせた。脚から離れたブーツだがまだ温もりが前田の手を伝わっていた。

「へへっ、どうも前田さん」

 左のブーツが脱がされると吉田はまだ膝にかかる彼女のパンストとパンティを掴んで脱がしにかかった。
 一方、優華のブーツを持った前田はごくっと生唾を一つ飲み、ふくらはぎや脛を包んでいたブーツに頬ずりをした。そしてさらにそのブーツの中に鼻を入れてすうっと鼻から息を吸った。
 相当に体が火照ったせいか、ブーツの中は酷く蒸れ、むあっとせき込むような汗の匂いがした。
 前田は愛しそうにそっと優華のブーツの中に舌を入れぺろっと舐めた。

「…………うっ」

 その瞬間、前田の下半身が増大し、ズボンの下が大きく膨れた。
 我慢ならん。
 前田はそう思ったのか、ぺろぺろと優華のブーツの内側外側を問わずに舐め回し始めた。その時、

「ああああっ!」

 不意に優華の甲高い声が上がった。前田はブーツ越しに優華を見る。
 左脚からパンストとパンティを引き抜かれて大きく脚を開かされた優華がコンクリートの床に寝かされ、吉田が正常位になってのしかかっていた。
 前田は優華のブーツをぎゅっと握るとそれを左手に持ち替え、右手でデジカメを持って優華の顔や乱れて行く制服を収め始めた。

「ほら! 入ったぞ! なんか言ってみろ!」
「ああっ! あっ! いはっ! ああああっ!」

 吉田のいきり立ったペニスが優華の剃毛された秘所にねじ込まれた。ぐちゃぐちゃに濡れた優華の淫裂は吉田自身を容易に受け入れ、中に入って来たそれを受け止めるようにきゅっと軽く閉め付けた。

「お、相変わらず閉めがいいな! あれからヤッてないんだな!」
「いんっ……あっ!」

 吉田がゆっくりと腰を動かし始める。
 ピチャピチャピチャ……。

「あっ! あっ! ああっ!」

 子供が水溜りを踏み付けるような音が優華と吉田その物が擦れ合う度に聞こえる。優華は背中を弓ならせ、発情期のネコのような甲高い声を上げた。

「まだ入れたばっかりだぞ! 感じるには早いぞ!」

 当然、始まったばっかりの吉田はまだ感じる訳がない。ただ、優華の限りなく処女に近い秘所は適度な締まりや熱いほどの温もりが吉田にこれまで感じた事のないような感覚を下半身が感じ始めていた。

「いいぞ! 優華ちゃんも先輩みたいに叫ぶんだ!」
「あっ……ひっ……せ……」

 低く雲が垂れ込めた空を見上げながら締まらない口をパクパクさせながら優華は何か声を上げようとした。その時、彼女の視界に真理子の姿がちらっと入った。
 真理子はまだ松永に挿入されたまま、やはり空に向かって声を上げている。
 今、先輩と、尊敬する警察官の先輩と全く同じ状況に。優華の口から喘ぎ声と同じ甲高い声が飛んだ。

「……せんぱあああああいいいいいいっ!」
「……ゆ、ゆかああああああっ!」

 柵越しに見える警察署に届けと言わんばかりの二人の甲高い声が絡み合い、曇り空を突き抜けた。

「いいぜ! 真理子ちゃん! もっと、もっと叫ぶんだ!」
「くっ、優華ちゃん最高だぞ! こ、こんなに早く……!」

 二人の悲鳴のような声は松永と吉田をさらに興奮させ、腰の動きが速く、小刻みになっていった。
 ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!

「あっ! い…………ああっ!」
「うんっ! んあっ! ひゃあああっ!」

 真理子との声と共に淫音も重なり合う。お互いの姿、声、音が曇り空の下、風を感じながら見え、聞こえる。
 真理子は今まで何度もしてきた青姦以上に、そして優華は生まれて初めての快感を感じていた。

「あっ! あっ! あああっ!」
「はあっ! あああっ!」
「うっ! うおっ!」
「くっ! うあっ!」

 そして真理子の中で松永が、優華の中で吉田が暴発、ほぼ同時に体内に生暖かい白濁液がばら撒かれた。
 その瞬間、婦人警官二人は切れたように悲鳴を一つ上げ、男二人はすうっと顔から力が同時に抜けた。




(…………)

 曇り空の下の沈黙。最初の波が終わった廃ビルの屋上。
 前田はデジカメをじっと見ていた。
 快楽に声を上げる真理子、下り物で赤く染まった真理子の下半身。
 訳のわからないまま快楽に溺れる優華、弛緩し切ったその顔。
 二人がレイプされながら何かを崩される瞬間瞬間がそこに収められていた。
 前田は思わず溜息をつき、デジカメをポケットに押し込むと、左手に持ったままの優華のロングブーツを見た。

(……久保寺巡査……)

 前田はロングブーツを持ったまま淫裂から白濁液を垂れ流す優華に近付いた。傍らにはまだ濡れて少し硬さの抜けたペニスを出した吉田がへたりこむように座っていた。
 その優華は放心状態で仰向けに倒れたまま、肩で息をしている。

「……先輩以上の変態婦警さん……最高だな」

 そしてブーツを優華の傍らに置き、そっと抱き起こすと自分の唇と優華の唇を重ね合わせた。

「ん…………」

 当然のように前田は舌を優華の口の中に押し込む。優華は抵抗も示さない。
 しばし、優華の口の中を前田の舌が這いまわった。
 そして、そっと口から離れるととろんとした優華の顔を見た。

「俺も楽しませてもらう。ブーツ、履いてもらってな」

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