婦人警官 制服の為に ―婦人警官開放―

3 変貌


「あああああっ!」

 不意に優華が悲鳴にも似た声と言うよりも鳴き声と言ったような声を上げた。

「じゃ、挿入するぞ!」
「ゆっくりしろよ、ゆっくり」

 牛乳を満載した浣腸器の先端が優華の肛門に付き、ぐっと押し込まれた。

「あっ!」

 牛乳に濡れた浣腸器の先端が優華の肛門に入れられ、吉田はゆっくりと牛乳を優華の肛門に流し込むようにピストンを押した。

「あ……ああ……」

 優華は天井を見上げ、吐息のような声を上げた。人生で2度目の浣腸が、先輩の目の前で行われている。
 ゆっくりと牛乳が優華の肛門から腸に押し入れられ、徐々に下腹部を膨らませていく。

「優……優華…………」

 もうどうにもならない。
 真理子は絶望感に包まれ、背けられない視線を優華の異物に耐える顔に合わせられた。

「どうだい? 牛乳を入れられる気分は?」
「言っとくがまだ半分だぞ!」

 天井を見上げ、口を開ける優華に松永や吉田が勝手な事を言っていた。
 しかしそれに反応する余裕は優華になく、下腹部で暴れ始めた膨張感との戦いを始めた。

「くっ……んっ…………あっ……」

 腸に入れられる牛乳が増すにつれてそれを排出させようとする体の本能が増してゆく。
 しかし、それに従う訳にはいかない。優華は肛門を引き締めて「中身」が出ないように踏ん張った。
 吉田はピストンを押していき、牛乳の八割程度が優華の体内に入った。

「……もう1本いるみたいだな!」
「優華ちゃん、入れてもらう?」

 ぽんと松永が優華の制帽を軽く叩いて訊くと彼女は首を必死に左右に振った。

「い……あっ…………やあっ……」

 優華の下腹部からは膨張感と排泄欲求が盛んに出され、いつ破裂してもおかしくないような状態だった。
 吉田は残りの2割の牛乳を一気にぐっと押し入れた。

「あんっ!」
「……やっぱりまだ足りないみたいだな!」

 そう言うと吉田は浣腸器を引き抜き、牛乳パックにその先端を漬けた。浣腸器が引き抜かれた肛門からは牛乳が一筋こぼれ、内股からつ
つっと左足を伝って膝に止まったパンティに染み込んだ。
 もう牛乳が溢れそうになっているよう。
 吉田は牛乳を再び浣腸器に充填し始めた。今度はそれほどゆっくりとではなく、早く牛乳を吸い上げていく。

「も…………やめ…………くうっ……」

 優華はこれ以上浣腸をしないように言いたかったが、下腹部からの猛烈な人工的便意にそれを阻まれた。

「……え? もっと入れて欲しい? 五日分のウンコはこれくらいじゃ出ないって?」

 松永がそんな声を勝手に解釈してふざけた調子で言うと優華は必死に首を左右に振った。

「い……いい加減にしなさい! もう充分でしょ!」

 優華を弄ぶ松永に真理子が思わず声を上げた。松永はちらっと真理子を見下ろした。

「そうか?」
「そ……そうよ……早くトイレに行かせなさい!」

 真理子が言うと松永はちらっと後ろにある洋式便器に目をやった。

「でも、浣腸で中を全部出すにゃ五分か分くらい待たねえとなあ……優華ちゃん、我慢できる?」
「いっ……あっ……」

 優華は弱々しく首を横に振った、その時、

「じゃ、もっと入れてやるよ!」

 そんな声と共に牛乳を充填した浣腸器が再び優華の肛門に入れられた。

「いやあああ……」

 優華の悲鳴に力がない。力を入れると肛門が決壊すると本能的に思ったのだろうか。
 吉田は浣腸器の先端を肛門に差し込むとまたゆっくりとピストンを押し始めた。徐々に牛乳が再び肛門から腸に入っていく。ピストンを押す吉田の手に手応えが一度目よりも強まった。

「だいぶ中に入ってるな!」
「5日分のウンコが入った上に浣腸器の牛乳だしな」

 そう言いながら松永は優華の下腹部にそっと手を伸ばした。
 優華の下腹部は膨れ、少し押してもへこむ事はないほどに硬かった。腸内にかなりの物体が入っている事がその手応えでわかった。

「ひあっ!」

 下腹部を押され、優華は甲高い声を上げた。もう限界が近いのか、足が小刻みに震え、松永に掴まれた手が何かを掴もうとしているかのように動いていた。
 優華の顔には脂汗が浮かび、目からこぼれる涙と重なって頬を濡らす。

「も、もう5分くらい経ってるでしょ! 早くトイレに……」

 そんな危機的状況の優華に真理子が彼女に代わって哀願をした。そんな真理子の声に前田はちらっと腕時計を見てそっと真理子に顔を近づけた。

「まだ3分も経ってない……ところで、定時連絡とかしなくていいんですか?」

 前田は真理子の右肩についている無線機を指差し、それを手にした。
 真理子は無線機を手にした前田を睨みつけた。

「そんな事、どうでも……」

 真理子がふざけ気味の前田に一言言おうとしたその時、

「定時連絡、定時連絡。Aブロック応答願います」

 無線機から警察署よりの連絡が入った。真理子ははっとして前田を見た。

「貸して、定時連絡だから……」
「ふーん……久保寺巡査に応答してもらいましょ」

 そう言うと無線のコードを延ばし、必死に便意に耐える優華の口元にそれを近づけた。

「い……あ……」

 優華は何もいえないと言いたげに涙目で首を弱々しく左右に振った。

「あたしに言わせて! お願い、『異常なし』って報告するから!」

 真理子は必死に哀願をした。しかし、前田はそれを聞く事なく、応答を促すように無線機を彼女の汗と口からこぼれた唾液に濡れる優華の口元に押し当てた。

「それじゃ、つまらない。やっぱり若手を育成する上でも後輩にやらせるべきでしょ」
「……くっ、ケダモノ!」
「どうとでも。ほら」

 ぐっ、と無線機を押し当てられた優華は首を弱々しく横に振った。

「だ……あっ……め…………言え……あ……」
「連絡入れないといけないでしょ? 婦警さん」

 意地悪っぽく前田が言葉を重ねる。優華は首を横に振り、無線に応答することを拒み続けた。
 必死に便意に耐え、無線交信を拒む優華の姿に真理子はいたたまれなくなった。

「お願い! 無線を、無線を貸して!」

 優華の姿に真理子の目が潤みだし、声もヒステリーのように甲高くなった。すると真理子を押さえつけている野村がその掴む腕に力を入れて真理子を締め上げ始めた。

「う、うるさいんだな……」
「うっ……うあっ……く、苦し……!」

 真理子よりもはるかに体重の重い野村が体重をかけ、真理子の体が悲鳴を上げる。苦しげに歪む真理子の顔を見る前田がふっと笑った。

「ほら、先輩は言えないみたいだしねえ」
「いっ……く……」
「……Aブロック?」

 無線機からはなかなか反応がない相手を不審がるような声が聞こえてきた。それを聞いた前田はふふっと軽く笑った。

「さ、早く。警察署が変に思うよ」
「ひ……あう……」

 前田はそっと無線機の応答のスイッチを入れた。優華は涙目で無線機に視線を落とし、ごくっと生唾を飲み込んで息を整えた。

「うっ……こちら……Aブロック…………異常は……ありません」
「了解、引き続き警戒してください」

 優華の声が詰まり気味であったり普段の調子とは明らかに違ってはいたが、それに気付く事もなく無線の相手はすぐに交信を切った。
 前田は無線機から声が消えるとふふっと小さく笑い、野村も真理子を締め上げるのをやめた。

「かはっ……はあはあ……」

 真理子は苦しさから解放され、必死になって肩で呼吸をした。優華の方は無線交信が出来ても猛烈な便意が解消されることはなく、汗と涙に塗れながら耐えていた。

「よく出来ました。本当に真面目な婦警さんだねえ」
「ひっ……あ……」

 前田は優華の制帽を撫でたその時、優華の肛門から吉田が浣腸器を抜いた。

「2本目全部入ったぞ!」
「結構我慢してるなあ……本当、我慢強いな」

 吉田と松永が優華の引き締める肛門を観察するように見ながら言った。優華は男達の視線を肛門に感じる事は出来ず、ただ自分との戦いを続けていた。
 しかし、確実に破綻は近付いていた。

「……あ……も……んっ…………で……」
「で、なに?」

 前田がにやっと笑って訊いた。

「……で…………出る……」
「何が?」
「…………う…………」
「う?」
「…………うん……ち……」

 もう優華は耐えられないのか、普段口にしない事も口にするようになった。前田はくくっと喉で笑った。

「そうか……じゃ、トイレだな」

 そう言うとちらっと松永と吉田に視線を落とした。

「松永、吉田。久保寺巡査がトイレに行きたいらしい。連れてけ」
「へいへい」
「おら、こっちだ!」

 2人は優華の脇に手を入れ、引きずるように洋式便器があるトイレに連れて行った。
 その様子を前田がにやにや笑いながら見て、ポケットの中からデジカメを取り出した。

「ま、まだ写真を撮る気!」

 それを見た真理子が悲鳴のような声を上げた。

「ああ。面白い物が見られるしな……」

 野村に真理子、そして前田の3人はドアのないトイレに連れられた優華を見つめた。
 もうドアのあるなしを気にする事ができないほど限界寸前だったのか、優華はすぐに洋式便器に座り込もうとした。

「面白い物って……人のトイレがそんなに面白いの!」

 顔を背けることが出来ない真理子が視線を前田に向けて強い口調で訊いた。前田はデジカメを便器に座ろうとする優華に向け、ズームの調子を試したりした。

「普通のトイレじゃ面白くはない。あ、言い忘れたけどあの便器、ちょっと壊れてるんだ」
「?」
「あの便器……便座がないんだよなあ」

 前田がそう言ったその時、

「そんなんじゃ座れないぞ!」
「そうそう! ここに足を乗せてウンコ座りするんだよ!」
「い……や…………ああっ!」

 松永と吉田に両脇から抱えられた優華は一緒に両足をM字に開かれた状態で持ち上げられ、両足を便器の淵に乗せられた。
 そして両脇をかかえられたままで少し腰を落とされた。
 正面からその様子を見る真理子達には優華の少々薄めの陰毛やちらちらと赤い割れ目が見えていた。

「や、やめ……」
「やめたら垂れ流しだけど、いいの?」

 真理子がそんな優華の痴態をやめさせようと声を上げようとした。しかし、前田が先手を打つようにそう言うと、真理子は悔しそうに黙りこんだ。その時、

「ふっ……ああっ!」

 ぶちゅ! ぶりぶり! べちょべちょ!
 下痢便が噴出すような音と共に優華の肛門から固形の便が出てきた。

「ひゃはははは! 臭せえ!」
「ケツから牛乳だ!」

 優華のそばで便器に便が噴出される様を見ながらこれ見よがしに大きく笑った。白い便器がこげ茶色の有機臭を漂わすペースト状の物体に汚されていく。
 そして肛門から噴出される牛乳が雫となって黒いロングブーツに付着していく。
 優華、いや、人間ならば誰もが死んでしまいたくなるくらいに恥ずかしい事。
 しかし、腹の中で蠢いていた牛乳や便が噴出される快感に一瞬、優華は快楽の表情を浮かべた。

「はあ……ああ! あうっ!」

 ぶりゅぶりぶり!

「まだ出るのか?」
「溜まりすぎだぞ!」

 松永と吉田の2人が笑いながら言った。しかし優華はそんな言葉には何も返さず、ただ肛門から噴出される便の快感になんとも言えぬ安堵感を感じていた。
 ぶり……ぷすっ。
 次第に吹き出る牛乳や便の量が減っていき、代わりにガスが時折出てきた。便器には優華が出した牛乳塗れの便がこんもりと山のようになっていた。

「はあ……はあ……はあ……」

 優華は僅かに口を半開きにし、荒く息を出し入れした。鼻には自分の便の臭いが付く。

「全部出たか?」

 松永が訊くと優華はこくっと弱く首を一つ縦に振った。

「どうだ? 浣腸って癖になるだろ?」

 松永が耳元でそうささやいても優華は何の反応も示さなかった。

「どうした?」

 松永に答え促された優華は力弱く首を横に振った。するとくっ、とその顎を吉田が掴んで自分の方に顔を向かせた。

「気持ちよかったんだろ! 出してる時、イッてる顔してたぞ!」

 実際、快感を感じていた。初めて男達に浣腸された時とは明らかに違う反応を示していた。その事に優華は気付いていたが認めたくはなかった。そして、彼女は認めまいと口をつぐみ、視線を吉田から外した。すると吉田はすっとその汗や唾に塗れた唇に自分の唇を重ね合わせた。

「ん…………」

 不意に唇を奪われ、優華は目を閉じる事も出来なかった。濡れた唇を拭うように吉田はキスをし、そこからすっと離れるとふっと小さく笑った。

「その口から気持ちよさそうな溜息が出てたんだぞ!」
「…………」

 優華はただ沈黙をし、視線を吉田から外すしかなかった。
 そんなぎこちなくあやふやな間が支配する3人を前田が見つめ、ふっと一つ息をついた。

「吉田もやるなあ……さて」

 前田はデジカメをポケットにしまうと、同じポケットからティッシュを取り出し、ぽんと真理子のそばに放り投げた。

「拭いてあげてください。久保寺巡査の尻を」
「そ……優華に自分で拭けさせれば……」

 突然言われた仕事に真理子は愕然としながら言った。すると、前田はにこっと子どもっぽく笑った。

「後輩の尻拭いをするのが先輩でしょ? 久保寺巡査がああなったのも、あなたがこうなったのも全て久保寺巡査のせいなんですから」

 
  
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