2つの婦人警官(おもちゃ)

どうして、こうなったのだろう。
理由なんてわからない。いや、元々そんな物はないのだろう。
強いて理由づけをするなら。
あたしが女だから。性交可能なカラダの女だから。
――違う。そんな理由じゃない。そんな理由であたしとこの子がこんな事にはならない。

じゃあ、なんで?

あたしとこの子に刻まれたヤツらの痕跡、記憶に焼き付けたヤツらの行為でその答えは出る。

あたしとこの子が婦人警官だから。

多分これ。
そうでないと他にも女性は出歩いている中、わざわざ何人も仲間を集めてパトカーを襲って優華と2人を拉致るなんて手間、かけない。
端から婦人警官を拉致ってめちゃくちゃにレイプをする、そんな計画を立てて動いていた。
そうとしか思えない。

その証は。
ヤツらは制服と制帽を脱がせる事はなく、婦人警官のままのあたし、桜井真理子と久保寺優華を弄んでいる事。
素っ裸にはしないで、制服と制帽、それと支給品のロングブーツを着用したままであたしの胸の上に、口に、膣内(なか)に出した。
何人も何人も。公衆トイレで排泄するように何の躊躇もなく出した。
あたし、ううん、婦人警官の身体、制服、制帽、ロングブーツに出した。かけた。汚した。
受入切れない男が出した白く臭いあの液体があたしから洩れてコンクリートの床の上にこぼれていた。

あたしだけじゃない。
優華もめちゃくちゃにされた。あたしの目の前で。
あたしよりも可愛い優華が婦人警官の制服、制帽を着用している……それ目当てのイカれた連中はあたし以上に群がって、犯した。
机に脚を縛られ、両手を後ろ手に締め上げられて拘束されてヤツらのおもちゃになった。
多分、ヤツらには優華は婦人警官の制服と制帽を着用した、お気に入りのダッチワイフ程度にしか見えていない。
冗談じゃない。
聞こえないの、優華の悲鳴、すすり泣く声、あたしに求める助けの声。
見えないの、際限なくこぼれる涙、口にモノをねじ込まれて苦痛にゆがむ顔、時々あたしに向けられる眼差し。

助けられなくて、ごめん、優華。
こいつらはあたし1人で相手をしないといけなかった。
守りきれなくて、ごめん、優華。
4人までならなんとかなったかもしれないけど、10人相手は……無理だったみたい。


 


優華のアソコから滴る白いアレがあの子の下でへたり込んでいるあたしの制帽に落ちる。
それがさらにあたしの肌に落ちる。あたしの目の前の優華のアレはもう何人もの男に遊ばれ、アレを突っ込まれて色んな汁でぐちゃぐちゃになっている。
2人でどうにかなる、って感じじゃなかった。
そして、今。
周りを見ると。男の人数が増えているような気がする。

優華が不意に咳き込んだ。
その可愛い口からは禍々しい白い液体が吐き出されてあたしの制服や脚に降りかかった。
あたしも優華も制服と制帽を被っている限りは婦人警官のまま。そして、それはヤツらにとってお気にのおもちゃのまま。
あたしと優華、どうすればいいの?
それは……。

にじり寄ってくる新手の男。
あたしは股を開いたまま白濁液に塗れた顔を上げてちらっと男を見た。
そして、小さく頷いてずずっ、とロングブーツを底を床に擦らせてさらに足を開いた。

ヤツらがおもちゃに遊ぶのを飽きるまで、相手をするしかない。
それで優華の絶望が少しでも減ればいい。助けられなかった、守りきれなかったからそれくらいはしなきゃ……ね。

優華、無力な先輩でごめん。
無力だけど苦しい時、辛い時はいつでも一緒よ。
あたしも優華もこの制服、制帽を着用している婦人警官同士なんだから。

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