姉ちゃんのロングブーツ


「ふう」
 
 シャープペンシルをころん、と投げ捨てて眼鏡をつい、と軽く押し上げてひとつため息をつく。
 部屋にある時計を見やる。針は夜の0時25分を指している。

「もうこんな時間か……」

 彼はそう呟くと数学の教科書を閉じ、椅子から立ち上がってひとつ背伸びをした。

「……まだ帰って……ないか」

 背筋を伸ばしてわずかな心地よさを感じるとすぐに部屋の窓から外を覗いた。
 外は真っ暗で街灯の明かりも心もとない。家の中も両親はとっくに布団の中で人の声ひとつなく、テレビもラジオもついてない。不気味なほどにしん、とした空気が家を包み込んでいた。

「もうちょっと……」

 そんな家の中や外の様子を眺め、勉強を始めた頃とそう変わっていないと確認した彼はもう一度椅子に座って机に向かおうとした。
 その時、家の外から車のエンジン音がさあっと近づいてくる事に気づいた。

「……来たか」

 それを聞くと彼は再び椅子から立ち上がって心持足音を忍ばせて部屋を出て行った。

「たっだいまー!」

 彼が玄関のそばに近づいたと同時に聞こえてきたのはばったん、と言うドアの閉まる音と元気な女の子の声。しかも、聞き慣れた声。

「姉ちゃん、もう夜中だからもっと静かに……」
「だーって、今日は楽しかったもん。あんたも大学入ったら絶対に合コンしまくりなさいよ〜! 楽しいから!」

 彼女はOLをしている6歳違いの姉。特定の彼氏はおらず、機会があれば合コンに参加するある意味ごく普通のOL。
 彼女はけらけら笑いながらばん、とやや細身な弟の肩を叩いた。

「僕はそんな……」
「だーめよっ! 女の子に対しては積極的に行かなきゃ! それより、今日暑かったわ〜」

 そういうと羽織っていた春物の上着を脱いでぽん、と玄関先に放り投げた。
 彼女の着ている濃いベージュのノースリーブの服が玄関のぼんやりした明かりに浮かび、少し赤みを帯びた彼女の肩が見えた。
 彼はそんな彼女の肩や満天の笑顔から目を背け、ふと、彼女の足元を見た。

「そりゃ……この時期にそんなブーツを履いてるから……」

 今日気温20度はあった。桜も散って葉桜。なのに彼女の足元はぼうっと輝く黒いロングブーツが飾っていた。
 つん、と尖ったつま先にやや高めのヒール。ひざ下まで包み込む飾りのない黒い革。足首に寄る皺、むちっとしたふくらはぎ――。
 彼女はそんな彼の言葉にあははっと軽く笑ってひょいと右足を上げた。

「だって朝寒かったじゃん。今日は合コンあるからこないだ買った春物を絶対着てくって決めてたんだけどやっぱり寒くてね〜。だから足だけでもって勝負のブーツを履いてったのよ。でもね〜、昼になって大後悔したわ〜。もう暑くって暑くって汗だくよう」

 上げた右足の足首をぐにょぐにょっと動かす。足首の周りに皺が寄ったり革がぱん、と張ったり。蛇のような怪しげな動きだがそこに不快感はない。
 むしろ妖艶で吸い込まれそうな感覚。
 彼は軽くあわてて足元から目を逸らし、再び彼女の顔を見た。

「姉ちゃん、もっと少しは考えて……」
「考えてるわよう。この時期ブーツなんてあんまりいないし、目立って男の目を釘付けにできるかもしれないってね」

 けらけら無邪気に笑う。その考えで釘付けになった男がいるかは一人でタクシーに乗って帰ってきたところを見ても甚だ疑問だが。
 彼はため息を一つ、ついて見せた。

「汗かいたんだろ? シャワーはできるって母さん言ってた」
「そう? 助かる〜」

 彼女はぱっと笑みを見せると彼に背を向けてどっかと座った。そして、ふくらはぎの上にあるロングブーツのサイドジッパーに手をかけた。

「今日はねすっごく盛り上がったのよ。カラオケも歌って……」

 心底楽しそうに彼女が今日の合コンの話を始める。
 彼はそれを半分聞きつつ、姉の手元をじっと見ていた。
 左のロングブーツ。内側に着いたジッパーに手をかけた彼女はそれをゆっくりと降ろしだした。

「ん? むくんだかな?」

 ぱんぱんに革が張り、ぴったりと彼女の足に吸い付いている黒革のロングブーツ。そのジッパーを降ろそうと進めたがふくらはぎが一番膨れている部分で行き詰まった。

「よっ、ん……」

  彼女はジッパーが素直になるようにジッパーのレールを抑えたりジッパーを軽く戻したりした。ジッパーがじっ、と短く鳴き、ぎゅむっと革のきしむ音が聞こえてきそう。

「ん……っと!」

 何度目かの挑戦でじじじいぃ、っとジッパーが独特の声を響かせて一気に彼女の足のラインを下っていった。
 ぱくっとジッパーからブーツが縦に裂け、彼女の脚を開放し、ロングブーツはぺろんと形を崩して行った。

「あー、涼しい〜。朝からずっと履いてたからだいぶ蒸れちゃってるな〜水虫に気をつけなきゃ」

 冗談ぽくそう言いながら左脚から黒革のブーツを剥ぎ、かぽっと足から外す。脱いだブーツをぽん、とそばに無造作に置いて今度は右のロングブーツのジッパーに手をかける。
 ぶつっ、じじじじ……
 左足の経験もあって彼女はふくらはぎをもみこむようにして押してジッパーの線路を整備してゆっくりと降ろしていった。

「はあ、今日も一日おっつかれさん!」

 丸一日黒革のブーツに拘束され続けた自分の足を労うようにそう言って軽く自分の脹脛を揉んだ。
 そして脱いだブーツを一応に左右そろえて、しかし無造作にぽんと置く。ことん、と固い踵が軽くなってくてっとブーツが横に形を崩す。
 彼女の脚のそばに置かれたロングブーツ。形が崩れて一枚の革のようになってその場にへたっている。そばにブーツキーパーがあるにも関わらずそれがブーツに入れられる事はなく、脱ぎ捨てられたような状態で置かれていた。

「さーてと、シャワーしてこよっと」

 明るく言うと彼女はすくっと立ち上がった。

「ん? どうしたの? ぼさっと突っ立ってて」

 彼女が振り返るとそこには弟が何も言わないで立っていた。彼は立ったままで彼女を見下ろしじっと何かに見入るようなまなざしを向けていた。

「え? あ、ううん……なんでも……」
「そ」

 ふふっと上機嫌に軽く笑い、彼女はぺたぺたと少し蒸れ気味のパンストで包まれた足裏を鳴らして風呂場へと向かっていった。何も言わずにそれを見送る彼。

「じゃ、お姉ちゃんシャワーに入るから……覗いちゃダメよ! お勉強で欲求不満だからってね」
「だっ! 誰がそんなこと!」

 かあっと体が熱くなる感覚を彼は覚えて少し大きな声で言った。そんな弟の怒りとも羞恥とも動揺とも取れる反応を彼女はからからっと軽快に笑い飛ばした。

「冗談よ冗談! あんたいい子だからそんな事しないし、できっこないもんね〜」

 そう言いながら風呂場の扉を開けて中に入る。扉を閉めようとしたがそうはせずにひょいと顔を出して彼を見た。

「でもあたしの脱ぎたてパンツの匂いを嗅ぐくらいならいいわよ〜嗅ぐだけならね」
「ばっ! 馬鹿! そんな事!」

 そばに何か投げるものでもあれば引っつかんで投げつけてやりたい衝動に駆られたが、適当な物がなく、彼は沸点寸前までに体温を上げて言葉を投げつけた。
 彼女はそんな物を気にすることなくけらけら笑ってばたん、と風呂場の戸を閉めた。

「……ったく」

 扉が閉まって姉と隔絶されて彼は急速にクーリングダウンしていった。
 ふむ、と一つため息をついて風呂場から視線を外す。それと同時にポップスに演歌を接木したような調子の鼻歌が扉の向こうから聞こえてきた。

「…………」

 彼女のそんな歌声を聞きながら彼はそっと忍ぶように玄関に歩み寄った。
 そこにはついさっきまで丸一日姉の脚を飾り、包み込んでいたロングブーツが脱ぎ捨てられている。
 ブーツの原型を留めず、なめした革を重ねてこんもりとした山のようになっている。
 玄関の蛍光灯に黒革が不規則に輝き、むき出しになったブーツの内側がと彼女のぬくもりを開放させているように開いていた。
 こくん、と彼は唾を飲み込む。
 そして。そのロングブーツにそうっと手を伸ばした。

 ばたん。
 自分の部屋の扉を閉める。

「…………はあ」

 その瞬間、彼は深いため息をついた。
 ぎゅっと自分の胸を締め付けるようにその前でクロスした腕の中にはロングブーツ。姉が履いていた黒革のロングブーツ。
 視線を落とす。ブーツの形を成していない黒革の塊。玄関よりもはっきりとした明かりにそれがはっきりと白く輝いている。

「……はあ」

 もう一つため息をつく。きゅっと締め付ける腕の力を強める。しゅりゅっ、しゅっと革が擦れ合う音とこつんと垂れ下がった踵がぶつかり合う音が響いた。
 さらにブーツを見る。ロングブーツの口が彼の顔に向けてぱかっと開いている。そっと片方のロングブーツに顔を近づけてみる。つん、と甘酸っぱい発酵臭が鼻を突いた。
 どくん。胸が高鳴る。

「……はあ……」

 ため息ではなく荒くなった息。彼はそうっと目を閉じるとブーツの口に顔をさらに寄せてちゅっと唇を合わせた。
 ほんの鼻先数センチにはむせ返るような匂い漂う黒革。その発酵臭、いや、姉の1日全ての匂い。姉その物の匂い――。

「……姉ちゃん……」

 彼はそう呟くとすうっと鼻から大きく息を吸い、呼吸で掻き取るように姉の匂いを吸った。
 そして、その匂いが立つ黒革の内側、開いたロングブーツの中に顔を寄せてそっと舌を這わせた。

「姉ちゃんの匂い……姉ちゃんの……」

 まだ若干残る姉の温もり。それを味わうように舌でロングブーツの内側を舐める。
 余程汗をかき、革に吸わせたのかじゅっと舌先に強い塩味が走り、その匂いまで舌で感じられるようだった。

 ちょっ、なにしてるの! やめてよ! 汚いでしょ!

 姉のそんな声が彼の頭の中に響いた。ロングブーツがそう言っているように聞こえる。

「……やだ……やめない……姉ちゃん」

 ぼそっとそう言葉を返す。すると彼は舌先でそうっと舐めていた動きを止め、舌全体でべろっと姉のロングブーツの内側を舐め始めた。

「はあ……姉ちゃん……汚くなんかない……はあ……姉ちゃんって……こんなに美味しい……」

 べろっべろっと犬が傷をなめるように丹念に、まんべんなく舐めて行く。革に染みついた姉の匂いや姉の温もりを全て自分の物にしようとするように。

 ばかっ! そんなの普通じゃないって! どうかしちゃったの!

 姉の金切り声のような声がまた響く。

「……そう……僕は普通じゃないんだ……あはあ……はあ……姉ちゃんがロングブーツを履いているだけで……姉ちゃんの匂いや……汗を思って……」

 彼の舌がブーツの中をなめ回しながら下へと降りていく。
 柔らかく鞣した革から固い踵の革、そして底。革ほど染みこまず、そのくせ一番履いている足の汗にまみれやすい底。そこは姉を一番感じ、味わえる部分だった。

「姉ちゃん……姉ちゃん……」

 べろんべろんと固く足の形に波打つ底を舐めて行く。姉の匂いや温もりが染みついていたロングブーツの内側は今や彼の濃い唾にまみれてしまっていた。

「ああ……」

 彼の右手がそっと自分のズボンのジッパーに向かう。

 な、なに……こんな事してまだ……ま、まさか……

 姉の声が聞こえる。それはロングブーツが彼に問いかけているようだった。彼はその問いかけに答えるようにズボンのジッパーを降ろした。

「姉ちゃんのせいだ……姉ちゃんがこんなの履くから……僕はこんなのに……」

 ジッパーが折り、トランクスの窓が開いた瞬間、屹立して押し込められていた彼自身がぶるんと身震いするようにして顔を出した。
 拒む姉の声――頭の中で響いただけだが――を聞き、それを無視して無理矢理に姉を舐め回した。ブーツの内側の半分を舐めた辺りからすでに自身はふくれ上がってヨダレを垂らしていた。

 きゃっ! な、なにするのよっ!

 内側がぐちゃぐちゃにされたロングブーツが悲鳴を上げているように聞こえる。それは姉の悲鳴でもあった。
 だが、それは彼を止めるブレーキにはなりえなかった。むしろアクセルとなったようだった。

「姉ちゃん……僕を子供みたいに扱ってるけど……見てよ……僕はもう……」

 固く滾る彼自身の根本を握ってその先端をロングブーツに向けた。そして、黒革の上にぐちゅっと押しつけてずるずるっと滑り降ろした。

「ああ……」

 ロングブーツの黒革にぬめっとした粘着質の液がシュプールを描く。黒革の少し冷たい感触が彼の一番敏感な部分から伝わり、背筋がぞくっとする。

「姉ちゃん……ほら……こんなになったんだ……姉ちゃん……」

 彼自身からわき出るヨダレは止まることを知らず、あふれて黒革を濡らし続けた。

 や、やめよう、こんなの。いい子だから、ね? お願い、お姉ちゃんの言うこと聞いて。

 最終点まで汚される雰囲気にロングブーツが諭すように訴える。しかし、彼は小さく首を横に振った。

「もう……戻れない……僕は……僕は……!」

 彼は黒革を彼自身に巻き付けるとそれを扱き始めた。
 ぬちぬちぬちぬち……
 彼自身とロングブーツがこすれ合い、粘着質のヨダレが淫らな音を立てる。

「姉ちゃん……姉ちゃん…………」

 彼は目を閉じ、息を荒くしながら夢中で扱いた。

 ひいっ! いやっ! やめてって! こんなのダメだって!

 彼に扱かれるロングブーツが顔をしかめるように皺を無造作に生み、不規則に光を反射させて輝く。彼の頭の中でロングブーツの、いや、姉の悲痛な悲鳴が聞こえる。

「姉ちゃん……わかってるけど……僕は……姉ちゃんを……こうしたいんだ……!」

 彼の手の動きが速くなる。彼の温もりかあるいは彼女の残った温もりか、彼自身を覆うロングブーツはすっかり温もって彼自身から彼に快感と強烈な刺激を与えていた。

「姉ちゃん……僕は……僕は……」

 ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ……

 あふっ! あああっ! ダメっ! お、お母さん! 

 ロングブーツが悲鳴を上げる。優美で皺と光の反射にデコレートされたその姿は彼の口のヨダレと彼自身のヨダレに汚されてぐちゃぐちゃになっている。
 だが、それは目を閉じ夢中に姉のロングブーツを貪る彼にとって姉をくちゃくちゃに犯している感覚その物だった。
 明るく元気で綺麗な人気者の姉。いつも自分よりもさきんでていた姉。敵わない存在の姉。
 その姉を今蹂躙している。かなわないと思っていた姉――。

「僕は子供じゃないんだ! 姉ちゃんをこうして……ああ……姉ちゃん……姉ちゃん……僕……っ!」

 ぬるっと黒革から彼自身を滑り抜いた。黒革に扱かれて湯気がたたんばかりに熱く滾る彼自身。彼はそれをロングブーツの口から内側へ入れて包み込み、再び扱き始めた。

 んっ! んんんんっ!

 ロングブーツのフェラチオ。外側の革と違って少しざらつく感触を彼自身がそれを味わうようにさらにヨダレを垂らした。

「あああ……姉ちゃん……姉ちゃん……僕を見て……僕は子供じゃない……男なんだ……こんな事もできる……」

 ずちゃぬちゃぐちゃ。
 丹念に舐めた内側のヨダレはもう染みついたのか濡れた感触はない。しかし、新たな粘着質のヨダレに再び濡れていく。

「あああ……僕は……!」

 黒革越しに彼自身が鉄棒のようになっているのを感じる。彼は夢中で扱いた。扱き続けた。

「うっ! あ……出、出る! 姉ちゃん!」

 彼自身から射出完了の緊急信号が脳に直接打ち込まる。彼は息を荒くし、扱く早さも強さも上げてフィニッシュを迎えようとした。
 そして、カウントダウンが0になる直前、彼は口から彼自身を引き抜いた。

「うわっ! ああっ……ああ……」

 んあっ……あっ……

 引き抜いたと同時にぶしゃあっとおびただしい量の白濁液が飛び散った。
 若く濃いそれは姉のロングブーツの中や外に飛び散って黒いキャンバスに白い筋をいくつも描いた。
 中に飛んだ白濁液は革の内側にへばりついたり、底を滑ったりしてねっとりとからみついている。
 外に飛んだ白濁液は皺や光の照りに添うように白い筋や溜まりを作っていた。

「はあはあはあはあ……」

 彼に寄ってぐちゃぐちゃにされたロングブーツ。硬度を失っていく彼自身を握りながら彼はその姿を見ていた。

「……綺麗だよ……姉ちゃん……」

 彼の手に寄って犯された姉のロングブーツ。いや、姉。その姿がどうしようもなく美しく魅力的に見えた。
 彼は手にしている彼自身をもう片方のロングブーツにぴとっと当ててその残滓を拭った。
 黒革にすうっと白と透明な液体がまとわりついてロングブーツがひっと引きつったように見える。

「……姉ちゃん……」

 その模様と黒革の感触に硬度を失った彼自身がぴくっと反応した。

「……好きだよ……」

 そう呟くと彼はもう片方のロングブーツの黒革に彼自身をゆっくりとこすりつけ始めるのだった。


「お、おっはよーさん!」

 夜が明けて。興奮の一夜を過ごした彼が食卓に向かうと仕事に向かう出で立ちの姉がコーヒーを飲んでいた。

「おはよう……姉ちゃん、服とかブーツ片づけたら? 痛むよ」

 ここに来るまでに玄関を見たが、帰ってきた時に脱いだ上着はそのままその辺に置かれたままだった。
 ロングブーツは――彼自身をたっぷり染みこまされた状態で――片隅にぽんと無造作に置かれていた。
 弟の言葉に彼女はからからっと笑った。

「だーいじょうぶ! 服は皺が寄ったり汚れたりしたらクリーニング屋に持ってけばいいんだし」

 全然気にしていない様子。彼女はコーヒーをぐいっと飲むと食卓についた彼をちらりと見て言った。

「それとロングブーツは」

 彼がトーストに手を伸ばしてそれを口に入れようとした瞬間、言葉が続いてきた。

「タンパク質たっぷりのクリームで磨いているからお手入れ十分だもん。ね?」
「え」


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